ノーベル文学賞受賞の言葉 酒井秋爾

ノーベル文学賞受賞の言葉】2024/4/22 午後22:00 日本 人は自ら創る者だ。客観の目「汝」が主観の目「我」を観るその目が生きる意味を尋ねるという行為で、客観の目「汝」が主観の目「我」を超えて行為に意味を与えるという仕事が愛であり、生きるという意味だ。客観の目「汝」が主観の目「我」を観る行為を人は忘れてはならない。客観の目「汝」を忘却した者は既に生きる意味を喪失してしまっている。人はこの世界で罪を償える、何度でもやり直しがきくのである。それは客観の目「汝」が自己を見詰めているという愛の行為だからだ。それが自分の人生を慈しむということだからである。自分を傷つけるという行為は他者を傷つける行為と同義であると気がつく時、人の目はこの世界に開かれる。それが人の世界の光だからだ。 ノーベル文学賞作家酒井秋爾